行政書士試験は法律系の国家資格の中では比較的難易度が低い試験です。
しかし、それでも合格率は10%〜15%と難しい試験であることは間違いありません。
行政書士試験に「全然受からない」という方も多いでしょう。
そこで、行政書士試験に半年で独学で合格した筆者が行政書士試験に「全然受からない」方が、受からない理由と「受かるには何をすべきか」を解説します。
行政書士に全然受からない理由
①勉強時間が足りない
行政書士試験に受からない理由で最も多いのが「勉強時間が足りない」ことです。
行政書士試験は難関試験ですので、勉強時間が少なければ合格できません。
「勉強法」という言葉が流行っているので「勉強法が悪いからだ」と考えがちですが、基本的に勉強時間に勝るものはありません。
本当にしっかりと勉強時間が確保できているかを見つめ直しましょう。
②勉強法が間違っている
「正しい勉強法」は人それぞれなので、安易に論じるのは難しいです。ただ、「間違っている勉強法」はあります。
たくさんの教材に手をだす
教材をたくさんやること自体は問題ありませんが、一つ一つを丁寧に仕上げた上で次の教材に進むことが大切です。
ちょっと数学の話をしましょう。1つの教材を90%仕上げるのと2つの教材を60%仕上げる場合、後者は84%分にしかなりません。つまり、1つの教材を仕上げた方が効率がいいわけです。
色々な教材に手を出すということは、理解しにくかったり、やる気が起きなかったりするのを安易に「教材のせい」にしている可能性が高いです。注意しましょう。
復習が十分でない
問題演習やテストで間違えた部分を十分過ぎるほど復習することが大切です。
問題演習やテストは「理解や暗記が十分でないところを見つける」という目的があります。
せっかく自分の弱点を見つけたのに、復習をしっかりしないのは勿体無いです。
「ここは勉強しなくていい」と妥協する
「この分野はやらなくてもいい」、あるいは「この分野は軽くでいい」といったように、妥協してしまう人は受かりにくいです。
テキストに載っているものは必要だから載っているのであって、個人が安易に取捨選択すべきものではありません。
妥協せず、「試験範囲は網羅する」くらいの気持ちで取り組むことが大切です。
③暗記を軽視している
「丸暗記は良くない」「理解が大切」という言葉があります。
確かに正しいのですが、「暗記は必要ない」「暗記はそれほど重要じゃない」ということではありません。
むしろ「暗記こそが行政書士試験対策の基本」です。
「理解できているから大丈夫」と考えて定義や重要事項の暗記が疎かになってしまっているのは非常に危険です。
もちろん理解は大切です。しかし、理解だけで合格できる試験ではありません。
行政書士試験に合格するためにすべきこと
テキストを端から端までやりこむ
行政書士試験ではテキストの端から端まで出題されます。
太字になっているところ以外でも問題で問われることが多々あります。
テキストに載っているものはすべてやり込む気持ちを持ちましょう。
条文の暗記
憲法や行政法はほぼ条文を暗記するくらいになってください。
民法も、重要なものは覚えておきましょう。
すぐ復習できる環境を作る
復習はとても大切ですが、単純に間違えたところを復習するだけでは、2、3回目の復習が難しくなってしまいます。間違えた箇所をテキストに書き込んだり、ノートにまとめたりして、自分がどこを間違えたのかをすぐに把握できるようにしておきましょう。
「2ヶ月後でも復習できるように」を目安にしてみてください。
まとめ
行政書士試験に受からない人に向けて、受からない理由や受かるためにすべきことを紹介しました。
行政書士試験の極意は「覚えるべきことを覚える」ことです。当たり前のことですが、そのためにやるべきことをちゃんとこなすことが何よりの近道です。